オトナになるまで待たないで

遠雷の音で目が覚めた。

隣に店長…じゃなくなったマツイ・トウマが眠ってる。



笑って。

いっぱい笑って。



マツイさんが目を開けた。

ちょっと笑って言った。

「何見てんだよ」

「誰だっけと思って」

「言って。俺の名前」

「トーマソン」

「ぶっ…ざけんな」


そうだよ。

そうやって、笑えるんじゃん。

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