オトナになるまで待たないで

トウマくんが部屋に入って来た。

私を見てニコニコ笑う。

だから私もニコニコになる。


トウマくんの後ろから、赤ちゃんを抱いた女の人が入ってきた。


「なっちゃん…!」

赤ちゃんだ。

小さい。

私は顔を覗きこんだ。

「赤ちゃん生まれたよ~。なっちゃんのおかげだよ」

「な!」

「そうだよ。なっちゃんのおかげだよ」

みんなでお庭に出ることにした。

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