オトナになるまで待たないで
「坂下さん、どうする?帰れそう?」

別の看護婦さんの声がした。


本当は泊まりたいけど、帰った方が良さそうだ……



「か……帰ります」

「どうやって帰る?タクシーかな?」

「バスか電車……」



店長が言った。

「いや、自分が送って行くんで」

「一人で大丈夫です!」



主任さんが冷静に言う。

「利き腕が利かないのに、無理でしょうよ」

「坂下さん、バス終わっちゃったよ?」


マジで……?


マジで一緒に帰るの……?
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