Lave Story
上がり症か。
俺は、片手で吉川の両頬をギュッとつかんだ。
そのせいで、口が尖った状態になる。
顔は赤くて口は尖っている。
なんかこいつ……
「タコ」
「ふぇっ?」
「タコみてぇだな」
そう言うと、俺の言葉によけいに顔を赤くさせた。
「ふっ…」
こいつの反応がいちいち俺のツボにはまる。
堪えきれなくなった俺は、吉川から手を離して教室に入った。
教室に入った俺は、周りにバレないように小さく笑った。