冷酷な彼は孤独な獣医
彼と彼女と自分の思い
次の日、桐島さんは何事もなかったかの様に出勤してきた。


しかも、妙にあたしに優しかった。



「藤崎さん!エリザベスカラーの装着を手伝って下さい!」


「はい!」


「じゃあ私が保定しているので、装着お願いします」


「えっ…あっ…はい」


あたしはエリザベスカラーを装着する。


これは、ケガの処置をした所などを、

動物がなめたりしない様に、

首の周りに装着する半円錐形状の保護具で、

それ以外にも咬んだりする動物にも使われる。


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