冷酷な彼は孤独な獣医
今よりも、もっと……
それから数日が経ち、あたしと龍は今までと変わらずに毎日を過ごしていた。


「起きろ!雑用!」


「ん~もう1分…」


「お前、いい加減自分で起きろ!」


「は~い」


あたしは布団から出ると、

半目を開けてリビングへ向かう。



「まったく!酷い顔だなぁ」


「えっ?」


「アホヅラやめろ!」


「無理」


「じゃあずっとその顔で居ろ!」


「それも無理」




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