冷酷な彼は孤独な獣医
冷たいの?優しいの?
「女の子?あっコイツか、コイツは拾いもんだ。

雑用としてウチで使う事になったんだ」



龍の言葉に、男の人は首を傾げる。



「ちょっと!変な紹介の仕方しないでよ!」



あたしがそう言うと、龍はあたしをカウンターの前に連れて行く。



「いいから此処に座れ!」


「もう!」


椅子に座ると、男の人は笑顔であたしに言う。



「それにしても、龍に拾われるなんて災難だね。

ねぇ、君の名前は?」



「あっ理央です。藤崎理央」


「理央ちゃんねっ、俺は龍の友達で河村瑞樹。

此処の店のオーナー兼料理人!

よろしくねっ!」



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