スパイガール
真弓side

目を開けると、鉄の空間。

うえには、「手術室」。

横には、眠ってる里樹?

「ここは?」

「おお、目を覚ましたか。いま、君に輸血しているんだ。」

お医者さんが優しく笑って、「それじゃ」といって、出て行った。

「真弓?目、覚ましたのか?」

私がぼーっとしていると、里樹が目を覚ました。

「うん、里樹は何してんの?」

「俺は、お前に血を分けてんだよ。病院に着いたとき、お前に血が足りなくてさ。そしたら、俺とお前がたまたま同じ血液型でさ。俺が血をわけるって言ったんだ。」


「なんで?なんで私のためにそこまで?」

「俺に出来ることは、これしかないから。俺は、お前を守るって言ったのに。」

そんなことない。そんなことないのに。
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