短編集‥*.°


きっかけは、親友が彼女の元彼氏と付き合ったからである。


彼女は好きだったにも関わらず強引に別れ話を持ち出され、捨てられた。


その恨みつらみが重なって親友を殺し、ついでに傍に居た元彼氏を惨殺した。


現場は見るも無残な、例えるならば、鮮血の海。


彼女が彼らの血を部屋中にばら撒いた痕跡が残っていた。


あれほど楽しいことは、彼女にとって、他にない。


精神異常者、と例えてもおかしくはないだろう。


殺人狂と呼んでも非難はされない。


しかし、誰も彼女のことをそう呼びはしない。


当たり前だ、皆の前では彼女は天の使いとなるのだから。


心清らかな美しき天使。


血染めの天使が生まれた。


神は残酷な天使を地上に使いに出した。


悔やんでももう遅い。


彼女はすでに白い悪魔と化してしまっているのだ。


誰ももう彼女を止めることは出来ない。


彼女は何人も殺していく。


快楽と楽しさと嬉しさを求めて。


彼女の行く先は鮮血で濡れる。


彼女の歩く道は血で染まってゆく。


しかし___誰もそのことに気づきはしない。


血染めの天使は今日も新たな快楽を求めて、町を彷徨っているのだ__。


            —完結—

はい、
引いた方いらっしゃいますよね。

正常です、問題ありません。

手の動くままに
文字を綴っていった結果です。

…しゅ、趣味度…57%…です…((汗


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