短編集‥*.°


ラブレターに、そして、
ラブレターを持つ右手に。


力がこもる。


「…あのっ、先輩!」


「ん?」


手が動かない。


ラブレターを、渡せないなら。


「…好き、です!」


口で伝えよう。


熱い頬、右手…。


「…え、は?マジで!?」


…あぁ、このラブレター。


「…ごめん…。俺、好きな奴が居て…。
 三河…。ごめんな?」


渡せず仕舞いで、良かった。


            —完結—


渡せず仕舞いのラブレター。

経験ありませんか?

私は…ラブレターを書く
勇気すらないので、ありません…はぁ。

…趣味度23%だったり…((小声
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