さよなら、その先へ
「私はね、透悟くんの誰にでも分け隔てなく接すことができる優しさが憧れだった。ずっと見ているうちに、気付いたら好きになってたの」
透悟くんが伝えてくれたから、私も精一杯伝えるの。
難しく考えなくてもいい。想っていることをそのまま届ける。
「知らなかった。詩花も俺のこと見てくれてたなんて。俺も嬉しい。そうやって詩花の想ってること、少しずつでも知れたらいいな」
そう言って私に微笑んだその顔は、この4カ月間の中で1番素敵な笑顔だった。
ああ、私は今まで何をしていたのだろう。