駆け引きナシのラブゲーム
「「美沙姫!!!おはよう♪」」

話し掛けてきた小っこいのとスラッと美人は、柚稀(ユズキ)と紗羅(サラ)。

中学時代からの親友で3人で頑張ってこの学校に進学した。



「わぁ!美沙姫、このカッコイイ人だぁれ?」

柚稀が後ろにいた咲夜に気付いた。


「美沙姫のボディーガードの咲夜です♪ヨロシク」

咲夜は合コンで自己紹介するかのように言った。


「…あ、猪本……ッ」


……また言いかけてしまった。


私はあの後からも、『咲夜』と呼べず、何回かキスされた。


「…はい、罰ゲーム……」

そう言って咲夜は顔を近づける。

「罰ゲーム??」

紗羅は私と咲夜に問う。


紗羅に返事をするかわりに私にキスをする。


「―ッちょ、こんなとこでまで…」


私はもう、ゆでタコ状態。




穴があったら埋まりたい………

< 9 / 117 >

この作品をシェア

pagetop