【B】姫と王子の秘密な関係

18.裏切られた責任者-晃介-



クリスマスイヴの前夜、
俺と音羽ちゃんは、初めての夜を過ごした。


翌日のクリスマスイヴ。


クリスマスイヴは、
コンビニにとっても慌ただしい日。

チキンに、ケーキを販売するため
慌ただしい戦場と化す。


音羽ちゃんは、午前中は桜川一丁目、午後は向坂店と
一日に双方の店舗を掛け持ちして、働き通していた。



クリスマスは特別な日。

スタッフの中には、バカ正直に休みを申請すると
休みが取れないこともあるから、当日に病欠でシフトに穴をあけながら
恋人や友達との時間を過ごしてる人もいる。



各言う桜川一丁目店では、問題児の江島さんがその一人となっていた。


江島さんが抜けた分、
少ない人数で切り盛りするようになっていた現場はパニック。


クリスマスイヴのデーターを分析しに、小川さんと担当店舗を回っていた俺だったか
その店舗状況に痺れを切らして、ヘルプとしてサポートに入ることを決めた。



接客業を生業とする俺たち二人に、恋人らしい一日なんて過ごせるはずもなく
ようやく一段落付いた時には、20時前。


桜川の店長に挨拶をして俺は応援から離れると、
兄さんを通して、桜吏さんに連絡を取って貰う。

桜吏さんのお店で、彼女にプレゼントするための
ペンダントを探したくて。


いきなり指輪だと、重すぎるかもしれないから。

クリスマスは、ペンダント。
次の音羽ちゃんの誕生日には、指輪を送るから。



タクシーを飛ばして、閉店前の店舗に掛けこむと
奥から姿を見せたのは、兄の婚約者。


櫻柳桜吏。




「桜吏さん、夜分に申し訳ありません」

「いいえ。
 こちらこそ、晃介君が思い出してくださって嬉しいですわ。

 由毅から連絡を貰って、
 嬉しくて屋敷からお店に戻ってきてしまいました」



そんなことを言いながら俺を店内に案内してくれた兄の婚約者。
暫くすると、兄まで姿を見せ始める。




そこで彼女に逢いそうなペンダントを選ぶと、
レジへと持って行って、プレゼント用に包装して貰う。



可愛らしくラッピングされたペンダントは、
紙袋へとおさめられた。
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