スタートライン~私と先生と彼~【完結】


「隆、聞いてるか?」

大学の友達の廣畑 和哉(ひとはた かずや)が話し掛けているのもわからないくらいボーとしていた。

「何?」

「金曜日に合コンあるから来てくれないか?」

「はぁ?嫌だ。俺、彼女いるし」

嫌だ。さっちゃんがいるのに行きたくない。

「イケメン連れていくって行ってしまったんや!」

はぁ?


「そんなん俺じゃなくてもいいやん!」


「頼む!」


和哉は手を合わせて俺に頭を下げた。


「わかったよ。でも俺はあくまで数合わせやからな」

ここまで頼まれたら、断れない俺は意志が弱いのか・・・?


「サンキュー!隆!」


どうしよう。さっちゃんに言うべきか?




< 293 / 353 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop