マリッジブルーをもっと青く!
奈々への報告
「このマドレーヌおいしいね!」
奈々は屈託のない満面の笑みだ!

「それにしても会えないって・・・、かなりハードル高いわね!」
奈々はマドレーヌを食べながら言う。



武蔵の実家に行ってから一週間後の土曜日。

仕事が休みの私達はまったりと過ごしている。
奈々は私を心配して私の部屋まで駆けつけてくれた。

決して渡せなかったマドレーヌ&フィナンシェの賞味期限の心配をしたわけじゃない!と思う。


「フルっちゃんとして頑張ったし、マリンちゃんは獰猛な土佐犬だし・・・」
私は奈々に全てを打ち明けていた。



「それで、武蔵はなんて言ってるの?」
奈々はそう聞きながら、マドレーヌを食べ終わり次にフィナンシェに手を伸ばす。



「『なんか、ごめん』って」
私は武蔵の口調を真似て言ってみたけど、奈々には全く伝わらなかった。


「え~、それだけ!」
奈々は驚いて大きな声で叫ぶ!

その右手には新しいフィナンシェが握られている。
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