規格外の恋物語~12年目の恋物語 番外編(2)~
先輩の返事を待っていると、先輩は首を傾げた。
「……で?」
「それだけです! 言いたくなったんで、言ってみました」
そう告げると、先輩はまた吹き出した。
「寺本さんは、本当に、飽きさせないキャラだね」
「先輩、いくらなんでも、それは失礼ですよ」
口をとがらせると、先輩は不思議そうな顔をした。
「これでも、一応、勇気を出して、告白したんだから」
「それは、失礼」
先輩は、ぜんぜん失礼だなんて思っていない顔で言った。