規格外の恋物語~12年目の恋物語 番外編(2)~

わたしのぶしつけな視線を感じたのか、先輩はわたしの方を見た。



「あ、すみません!! あんまり先輩がカッコいいんで、思わず見とれてました」



超絶率直な言いわけをしたら、先輩は目を丸くして、それからくすりと笑った。

笑うと、表情が一気に軟らかくなる。



ああ、本当にカッコいい。

この笑顔に夢中になる女の子、たくさんいるだろうな。



そう思った。



「はじめまして。2の1の羽鳥です」



「あ! はじめまして。1の8の寺本志穂です!」



いかにも体育会系って感じで気合いを入れてフルネームを名乗ると、先輩はまた笑った。



感じがいい人だと思いながらも、

どこか目の奥が、本気で笑っていない気がして、

得体が知れない人だとも思った。


< 8 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop