♀ my prince ♂





―それから。


集合場所へと急いで向かう。その時…、




ギュ…ッ




「っ…!!//」


玲央くんは私の手を握ってくれた、んだけど…
私は恥ずかしくなって俯いたまま歩いていた。




う、だめ…。どうしても恥ずかしくなっちゃう…。




「…宮崎さん。」



「玲央様。お待ちしておりました」


玲央くんのそう言う声に顔を上げると、
宮崎さんがいて彼にお辞儀をしていた。



「もう準備してたの?」



「さようでございます。それより…先ほどからお隣におられるお方は…確か未亜様、でしたっけ…?」


宮崎さんは私を見ながら確かめるようにそう言う。



「あっうん、そうだけど…知ってたの?」



「はい。前に一度お会いしたことがございますので」



「ぇ……」


すると宮崎さんは私に微笑みかけた。




あんな一瞬しか会っていないのに…私のこと覚えててくれたんだ…。嬉しい…。




「そうなんだ。じゃあちょっと手間が省けたかも。」



「玲央様…?手間とは…?」


玲央くんの発言に宮崎さんは不思議そうな顔になる。




んん…??どうゆうことだろう…?




「実は俺…未亜ちゃんと付き合うことになったから」



「///……」


自信満々に言う彼の言葉に…私はものすごく恥ずかしくなった。



「そうなんですか!それは、おめでとうございます」


さっきとは打って変わり宮崎さんは嬉しそうな顔になり再びお辞儀をする。



「それで、なんだけど…」



「はい、承知しております。すぐご準備致しますので…少々お待ち下さいませ」


では。と頭をさげた宮崎さんは飛行場の方へと行ってしまった。





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