♀ my prince ♂




―しばらくして。




「ふぅー…やっと終わったーー…」



全部の荷物の片付けが終わり一息をつく。




はぁ~……疲れたー…。





ピンポーンッ



そんな時インターホンが鳴った。




ん…?あっ!夏凛ちゃんかもっ!!




「あ…夏凛ちゃん!いらっしゃーい。入って入ってー!」



私は玄関へ向かいドアを開ける。



「うん!お邪魔しまーーすっ」


そう言った夏凛ちゃんを部屋の中に入れてリビングに連れて行く。



「…どうぞ?座ってー?」



「うん!ありがとう」


夏凛ちゃんはそう言ってソファに座った。その隣に私も座る。



「未亜ちゃんは片付け終わった~?」



「うん、さっき終わったとこ。夏凛ちゃんは?」



「私も終わった~。っていうか今何時だっけ?」


夏凛ちゃんにそう言われて壁掛け時計を見た。



「んーと……もうすぐ6時だよ」



「あ…もうそんな時間なんだね~」



「……何かあるの?」


妙に嬉しそうに見える夏凛ちゃんにそう聞いてみる。



「もうすぐ、ご飯の時間なの。」



「そっか!そうなんだー」



「未亜ちゃん知らなかった?」



「うん。具体的な時間までは…」



「じゃあ教えたげるね?晩ご飯は…6時~10時。朝ご飯は…6時半~10時。で、お昼はないから。」



「分かった!ちゃんと覚えとかなきゃ。…あっ。もう、6時になったよ」


私はまた時計を見てそう言った。



「んじゃあ行く?」



「うんっ」


そう返事をしたあと私たちは部屋を出て寮内にある食堂へ向かっていった。





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