何も知らない俺と赤い君
「おーい君、大丈夫?」


「ハァ…ハァ…なんとか…。」


今何処にいるかって?


校長室だよ…。


あれから結局3分ほど遅れて学校につき、走って校長室へ向かった結果


校長先生がニッコリと微笑みながら校長室の前に立っていたのだ


「遅れてしまってすいません。」


「まだ慣れていないのだからしょうがないよ…次からは気おつけてね?(ニコッ」


「ハイ…。」


今、目の前にいるのは校長先生で、てっぺんが禿げてて中年のおっさん。


いかにも校長だというオーラを出している。


「じゃ、この書類に名前と、住所、電話番号を書いてね」


「はい!」


ここになってだが、名前とか言ってなかったよな?


俺は近藤 陽
  コンドウ ヨウ


前の高校では野球をやっていて多分、真面目な方だ。


「書けました」 


そう言って前にいる校長先生に紙を渡そうとした時だった…


バタンッ


「失礼します(ボソッ」


扉が開いた音に驚き、即座に後ろを振り返った


そこには


白いフードを被った小さい少女が…って


えぇ!?あの子さっきぶつかった子!!


「おや?凛さんじゃないですか?どうしたんだい?」


「頑張った…プリン…頂戴…(ボソッ」


校長先生と凛さん?という人はどうも知り合いらしい


校長先生は静かに微笑むと奥の部屋に入っていった。


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