彼氏に依存されました。
「そう言えば部活どうなってた?」
「え…知らない。辞めたから」
「は!?なんで!?」
「辞めたいから、辞めた」
辞めたかったわけではないが、細かく説明したらきっと大毅は怒るだろうから言うのを止めた。
きっと隠岐君を悪者扱いしてしまうだろうから。
それは嫌だった。
今でも隠岐君は私の良き思い出だ。
「誰も引き止めなかったのかよ」
「引き止めれて留まるくらいなら言わないよ」
「いや普通は引き止めるだろ」
「そういうのは私が困るって隠岐君は知ってるからさ」
「…っやっぱ納得いかねえ!
俺言ってくる」
「ちょっ!待って!止めてって!」
暴走する大毅を止め、すぐさま卵焼きを口に突っ込んでやった。
本当に、終わったことなのだ。
今更掘り返す必要もない。