halcyon
第5章 幕
三日が過ぎ、一週間過ぎ、そして1ヶ月が過ぎ様とした日、僕の退院が許された。



学校の成績で表現するなら、極めて優秀な成績で卒業といったトコだ。


医者の求める優等生さえ演じれば何の問題無し。



結局、誰も見てない。



お父さん、お母さんだって…



僕の傷だらけ腕からだって見てみないふりをする。
< 122 / 211 >

この作品をシェア

pagetop