halcyon
第2章 崩れ落ちた壁
退屈な授業がオンパレードな土曜日は睡眠学習で乗り過ごした。


そして時間は廻り、日曜日がやってきた。

僕は朝9時30分に家を出た。

「ちょっと行ってきまーす。」

母が尋ねてくる。

「ちょっとってドコに行くの??まだ9時30分よ??」

「友達と早くに遊ぶ約束したからさ。もうバスに乗り遅れちゃうから行くね??」

「そう、あんまり遅くならない様にね。行ってらっしゃい。」

今から起きる現実と母についた嘘に、少し後ろめたさを感じたけれど、僕は家を出てバス停に向かった。


酷く朽ち果てたバス停だ。

雨が降れば全身ビショビショになる特典が、もれなく付いてくる。
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