いつか見つけてね2
みんなで久しぶりに揃っての朝ご飯は楽しかった。

光信と岳斗君は性格は芯のところで似ているように思う。

お互い前からの知り合いで考え方が似ているのかも。

そんなことを考えながら座っていると光信の携帯が鳴り、

「すぐに戻るからちょっと待ってて。」

そう言って彼が席を外した。


「兄貴仕事のことかな。相変わらず忙しそうだね。」

そう言いながら私を見る岳斗君は含み笑いしている。


「何笑ってるの?」


「エミの袖がクリームで汚れたんだったな。

ははは、

あの時のお前の顔って凄かったぞ。」

なんていうから私も負けずに


「何よ、無理に食べようとするからでしょ。

ちょっと私が美味しいの食べてるとすぐに食べたがるんだから。」


そう言ってあの時のことを懐かしんでいると光信が戻ってきた。


「美穂、ごめん。

ちょっと会社に戻らないといけなくなった。

すぐに戻るから、

家まで送る。」

急いでるみたいな光信に岳斗君が

「俺が送って帰るから、兄貴は早くいけよ。急ぎなんだろ?」

そう言ってくれたから私も

「岳斗君に送ってもらうから光信行ってきて。

頑張ってね。」

ちょっと寂しかったけど笑顔で送り出した。

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