いつか見つけてね2


「寝ちゃったわね。

あんまり寝てなかったのかしら?


ちょっとケイン運んでよ。」


俺はアキラを見る


「もしかして私にずっとこのままでいろって言うつもり?」

「イヤ、そうじゃないけどさ。

まだ美穂ちゃん子供だよなって思ってさ。」


すると


「当たり前じゃない、まだ短大生よ。

私達よりいくつ下だと思っているのよ。


社会人経験もうちが初めてなんだから。」


「箱入りだなってな。」


「そうよ、箱入り!

あいつも美穂を箱に入れて閉じ込めたいんじゃない?」



俺は彼女を抱きかかえるとアキラのベッドに下ろす。



…俺より先にベッド使いやがって…なんて思いながら布団をかけてやった。





コーヒーを入れたアキラがリビングで座ってる。


「私はこの子のこの危ういところ何度も見てきたの。

そのたびに胸が傷んで

ほんとにこんないい娘が悩んでるの見るの辛いわね。」


「ちょっと懲らしめてやろうか。

アイツは美穂ちゃんにメロメロだけど、八方に愛想だけはふるからな。」




アッそういえば俺もそうかもしれないな。




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