いつか見つけてね2
*

朝の会議が終わりまりなと一緒に社長室まで戻ってきた。

前から思っていたことだが、まりなは会社経営に精通していることもあるのかすごく仕事しやすい。

朝の会議の準備も俺の思った通りの運びですんなりとことが進んだ。



時々出てくる特別視が無ければ妹尾の代わりもできるんじゃないかとも思える。




「失礼いたします、社長のお知り合いという方がロビーにお見えになっていて、お待ちになっていますが。」


部屋に戻ると直ぐにまりなの部下の棚田さんが俺に話しかけてきた。


「誰ですか?」

まだ新人の棚田さんは知り合いといえどもアポがないと会わないのを知らないらしい。


「それが、真由って言えばわかる、とそれしか言いませんで。


すぐに警備に連絡してお引き取り願いましょうか。」


すると、まりなが

「あなた、何言ってるの。社長に来客があるのはアポイントメントがある人のみよ。

早く帰ってもらいなさい。」


口調を上げて棚田さんに話しかけると、焦った彼女は電話を取りだした。


「申し訳ございません、秘書課の棚田ですが、ロビーで「俺がかわろう。」

彼女が話しているのを遮って俺が受話器をとった。



「もしもし、ロビーで待っている、真由さんに話をさせてくれませんか?」

「はい、少々お待ちください。」


ロビーの甲高い声の女の普通の声を聞いて、また面白くてニヤけそうになった。
ちゃんとフツウニ仕事できてるじゃないか、と言いかけたがそれは自分の胸にしまった。


棚田さんはまりなに小言を言われ続けている。


妹尾がこの場にいていれば、もっと応対がスムーズだったんだろう。


「もしもし、濱っち?」

受話器から聞こえてきた声はまさしく、美穂の親友の真由からだった。


「真由さん、どうしました?」

「話があるからワザワザ来たんでしょ?

時間ないんなら今度でいいけど、それじゃもう遅かったりするかもね。」

などと意味深な発言をされて俺は、

「今すぐ降りる。

そこで待ってて。」

そういうと、唖然とした顔のまりなを後にして秘書室を慌てて出た。
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