いつか見つけてね2









今私は部屋にいる。

光信の部屋に行って私の荷物を取りに行った時に、私は
プレゼントに送ったお椀を持ってきてしまっていた。




やっぱり光信が好き、愛してるって涙が出そうになるぐらい苦しい。


こんなに好きな人を残して私はアメリカへ行く。


いつかのタミーの気持ちが今になってわかる気がする。


遠距離恋愛はやっぱり辛いんだろうな。


「やっぱり、難しいよね。」


と独り言のつもりで言ったのに


「何が難しいんだ?」


ふわりと後ろから抱きしめられた耳元で光信が話すと私はビクッと驚いて


「えっ」

と言うなり光信の方に振り返った。


「ただいま、美穂。


この前は....。」


とまだ振り返ったばかりの私のことを抱きしめ直すけど、さっきのふわりと抱きしめるようじゃなくて今度はぎゅっと私が動けないくらいの距離で密着している。

そして私は彼の体が少し震えているのに気付いた。


顔をあげようとすると光信が私の頭に手を添えて彼の方へ向けなくさせられる。





「美穂、少し距離をおかないか?」






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