【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?


一方的に話を切り上げると、食器を片付けに湊が立ちあがり、キッチンに消えていく。


ひとり取り残された私は、首を捻る。


湊ってば、なんでいきなりそんなこと言い出したんだろ。


でも、彼女いなかったって知って、ちょっと嬉しい自分もいる。


ううん……、全然ちょっとじゃないかも。

すっごく嬉しい……。


心がスッと晴れ晴れしていく感じだ。


ずっと心に引っかかっていたけど、直接本人には聞けなかったから。


もしかしたら昨日の夜、湊に言ったことが伝わったのだろうか。


ま、そんなわけないか! 湊、寝てたし。

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