小児病棟
「お前知らなかったっけか。塩原君って、去年までここに入院していた人だよ。お前と入れ替わりだったのかな」


「へえ、そうなんだ、でも退院したんでしょ? 治ったんじゃないの?」

と、裕二は少し不思議そうな顔をした。

「まあね……だと思うんだけど……」

正哉は、裕二に言ったあと、彼方を見つつ、つぶやいた。


「塩原君、か……」
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