天然無自覚と俺様くんの同居
「お前…これ何?」

「!!そ、それは」

信くんが私に見せたのは自分のケータイではなく私のケータイだった。

「何で羽柴のメアド知ってんの?」

「勝手に奪われていたみたいです」

私はショボーンとしながらうつむいた。

「ふーん…本当に?」

「ほ、本当だよ!!」

私は顔をあげて懸命な顔で信くんの目を見つめる。

信くんの冷たい瞳は私の心を凍らせるほどだったが今はそんなの関係ない。
< 254 / 402 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop