とある人魚の恋物語



「そういや、あの貝殻は?くれるっていったじゃん」



あの時、彼と別れる前に約束したのだ。

胸に当ててた貝殻。
それをあげてもいいけど、一旦返してほしいと。



「あぁ、それね……」



あの貝殻は……というと、今は私の足となっている。

なぜ、魔女も海斗も私の貝殻なんか欲しがるのかは不思議だけど。



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