続・危険なアイツと同居生活




「ライブのチケット、学食の近くのベンチに置きっ放し!!」



「え?」




少し驚いた顔をする蒼。




「えっ?じゃないよ!」




あたしは泣きそうだ。




「あたしのFのライブが……」



「ちょっと……唯ちゃん……」



「Fの……」



「とりあえず、そこに行こっ!!」




蒼は焦ってあたしの手を引いて店を後にした。





「今のって、碧だよね?」



「確かこの大学だったよね。

今夜ライブもあるし」




その後ワッフル店が騒然となっていたことを、あたしは知らない。




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