続・危険なアイツと同居生活
「はぁー。まじで疲れたぁ」
出演前から、囲まれてしまった。
それも仕方が無い。
何も考えなかった俺が悪い。
だって、この夏フェスには、二百組ほどのグループが出演する。
その中には、もちろんアマチュアバンドもいたりするから。
そういう人にとって、Fはすごい存在ということは分かっていた。
昔から周りの反応を見て、気付いていた。
何だか疲れた俺は、
「アイス食べたいよぉ……」
一人でこぼしていた。