自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
どうも元カレです



【蘭子side】



パチッと真っ暗な部屋の中、目を開けた。


………暑すぎて眠れない。


まだ7月で、夏休みにも入ってないのに猛暑日続きの異常気象。


これが熱帯夜か……。



スマホを見て時間を確認するとPM23:30。



着ている薄手のTシャツも汗をかいて気持ち悪い。


この時間に出て歩きたくないけど、無性にアイスが食べたいし………


コンビニ行こう。



お父さんとお母さんが寝てるのを確認し、財布片手にビーチサンダルで一人家を出た。


真っ暗闇に街灯の白い光が放つ不気味な感じもたまには悪くない。


コンビニの自動ドアの前に立って鏡に映る自分のダラしなさ加減に呆れる。


金髪ボサボサ………。



人の少ないコンビニで足早に、炭酸ジュース1本とオレンジのアイスを買った。


帰りは家までの近道をアイス食べながら帰る。


少しクールダウン。


近道は公園を通らなきゃない。


昼間は小さな子供達で賑わってるけど、ここまで夜中になると誰もいないはず……



「ぎゃははっ!!」



だらしない笑い声とパチパチ響く花火の音。


< 225 / 324 >

この作品をシェア

pagetop