自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



次の日学校に行くと、今までくっついてた派手な女子達が豹変。


教室に入ったあたしを睨み付けてきた。


蔑むような目でね。


「アンタってほんとサイテー!ショウが傷付いてるんだけど!」

「はぁ?」

「ちょっと人より可愛いからって何!?ショウを弄んで楽しかった!?」

「意味分かんない。アイツがふってきたんだけど」


自分でふって、自分で傷付くってどうゆうことよ。


なんも弄んでないし。


もう一度、その女は「最低!!」と叫んで教室から出てった。



静まり返った教室はみんな見てみぬふり。


当たり前だけど………やっぱ傷心キツイな。



その日はあたしらしくない程、気分が沈んで家に帰った。


欠席扱いされても別にいい。


帰るあたしの向かいから歩いて来たのは今一番会いたくない男。


「ラン。お前、学校は?」

「別に。体調悪いから帰る」

「家まで送ってくか?」

「余計なお世話。そんな暇あんなら、アンタの周りのヤツらの躾ちゃんとして」


呆れる。


ね?


だから、人なんて信用しちゃダメなんだって。


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