女装趣味とヘタレと同級生


「え?」


あたしの言葉に動揺しながら呟く。


「でもあたしは男だもん。こんな女の格好してたって中身は変わんないもん」


叫ぶと同時に溜まっていた涙が頬を伝う感覚がする。

何度も何度も流れては顎に伝い最後は床に落ちていく。


「どんなに好きでも女の子には…勝てないもん」


少しずつ俯きながら言い、落ちていく涙を見つめているときーちゃんがポツリ呟いた。

聞き取れなくて顔を上げるといきなり唇を塞がれた。


「んぅ」


突然の事に状況が理解できずされるがまま。


「ん…んん…んー」


だんだんと息が苦しくなってきーちゃんの胸を叩く。

だけど、離してくれる様子もなくさらに深く
なった。



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