色のない世界
いっその事、死んだ方がラクかもしれない…

でも、それではラクすぎる。

人殺しも同然の俺がそんなラクな道を通っていいはずがない。

そう思った俺は、自分で右目を傷つけて、視力を自分で奪った。

生きて、罪を背負っていくために…


傷が痛々しいからと言われ傷口は分からないようにはしたけど、何度言われても角膜手術だけは、断固として拒否し続けた。


これは、俺自身への戒め。


自己満足だと言われようとこれが俺に出来る拓へのせめてもの罪ほろぼし…


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