虚像の教室
「とでも言うと思った!?」
周りの空気が氷つく。
僕が言う。
「明石さん!いったいなにを…」
「私さっき聞いちゃったの。実は小山くんが…私を使って一人でそういう性的行為をしているって。」
石井がにやにやしている。
「またお前か!!!!」
僕が怒鳴った。
「こちらこそまたてめぇかよ。所詮人間なんてこんなもんだ。たったおれごときの一言で命を捨てちまうくらい脆いんだよ…ばーか。」
「石井!!お前はいったいなにが目的なんだ!てか明石さんは死なないぞ!あくまで唇がなくなるだけだ。」
僕と石井が口論をしているうらで小山と明石が話している。
「私は唇を失いたくないわ。そしたら生きていく意味がないもの。でもあなたとキスなんてもっとごめんだわ。だから私は死を選ぶ。」
「そんな…そんなことって…」
「じゃあ私をもっとも生きにくくさせた皆さん!さようなら。」
僕が止める。
「おい、ばか!やめろ!」
「私は!小山楽のことが大好きです!」
その瞬間明石の体から向こう側が見えるようになった。
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