フシギな片想い


いつもだったら、ガレージを開けて、自転車を取り出すのに、今日はそのまま道路の方に歩いて行った。


「あれ?今日は自転車で通学しないの?」


何となく、小走りで真央の後ろについてしまう。


「たまには歩いて行こうかと・・・」


悪いか?と言わんばかりにぎろりと睨まれた。


相変わらず目つき悪いなぁ。


「じゃあ、せっかくだから途中まで一緒に行こうか?」


提案するも、私の話なんて全然聞いてなかったみたいだ。


さっさと先に歩いてしまっている。


「待って!」と慌てて後を追いかけた。




「・・・最近、やたらと元気いいじゃん?お兄のこと吹っ切れたのか?それとも空元気?」


住宅地の並ぶ通りを真央と2人、肩を並べて歩いていたら、唐突に訊ねてきた。


「両方かな。ちょっとだけ吹っ切れて、ちょっとだけ無理してる」


「またぶっ倒れたりしないよな?」


「たぶん大丈夫、今度は我慢しないで言いたいことは言うようにするから」


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