恋の神様はどこにいる?
「巫女っていうのはね、社頭に立つ神社の顔と言っても過言じゃないんだ。それなりの態度を求められるし一般教養だって必要。そんな大切なポジションに、いい加減な子を置く訳にはいかない。ねえ小町ちゃん。僕が言ってる意味、わかるかい?」
巫女という仕事はお守りや御札を渡したりご祈祷の受付したりするだけじゃなく、思っていた以上に激務だっていうことはわかったけれど。
千里さんが言っているのは、それだけじゃないような気がする。
でもそれが何なのか私にはわからなくて横に首を振ると、千里さんは私の座っている椅子をクルッと回し自分の真正面に向けた。
「志貴は小町ちゃんならこの神社の顔として、しっかり仕事をやり遂げてくれると信じてたって言うこと。まあその点は僕も同意かな。でも志貴の場合は、それだけが理由じゃないと思うけどね」
日曜日、確かに巫女の手伝いはしたけれど、あれは緊急事態だったわけで。志貴がそこまで考えていたとは思えない。
だって志貴は、私が何でも神頼みしちゃうようなダメな女だと思っているはず。そんな私に神社の顔なんて務まるはずもなくて。
それに『それだけが理由じゃない』って、他に何があるって言うの?
巫女という仕事はお守りや御札を渡したりご祈祷の受付したりするだけじゃなく、思っていた以上に激務だっていうことはわかったけれど。
千里さんが言っているのは、それだけじゃないような気がする。
でもそれが何なのか私にはわからなくて横に首を振ると、千里さんは私の座っている椅子をクルッと回し自分の真正面に向けた。
「志貴は小町ちゃんならこの神社の顔として、しっかり仕事をやり遂げてくれると信じてたって言うこと。まあその点は僕も同意かな。でも志貴の場合は、それだけが理由じゃないと思うけどね」
日曜日、確かに巫女の手伝いはしたけれど、あれは緊急事態だったわけで。志貴がそこまで考えていたとは思えない。
だって志貴は、私が何でも神頼みしちゃうようなダメな女だと思っているはず。そんな私に神社の顔なんて務まるはずもなくて。
それに『それだけが理由じゃない』って、他に何があるって言うの?