☆You☆

高校生 最後のクリスマス


私たちの記念日の後に

すぐ クリスマスがやってくる


また今年も

私の家族と 悠太と過ごすクリスマス



私は 父や母と 楽しそうに話す
悠太の横顔を ずっと見ていた

あなたのその横顔さえ
本当に愛しくて

この おだやかな時間さえ
一瞬 一瞬が 本当に愛しいと思えた




私の両親は クリスマスの夜

みんなでクリスマスを
過ごした後の ふたりの時間

父と母は
私が生まれる前から
昔からずっとある
町の喫茶店に
毎年ふたりでコーヒーを
飲みに出掛けていく


そこは ふたりが初めて
デートした喫茶店
クリスマスの日は 父と母の記念日


私も いつか 悠太と結婚したら
私の両親みたいに
こんな風に
ふたりで思い出の場所を一緒に
辿りたい

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