愛情の鎖

「つーか、何かいい匂いがしません?おっ、これはもしかしてお好み焼きっすか?」

「うん、正解です。西田さんお昼食べちゃいました?もしまだ食べてなかったら少し作りすぎちゃったからよかったら食べます?」

「本当っすか!食う、食べます!いや〜実はまだ何も食べてなくて腹ペコだったんすよ」

「ならちょうど良かったです。今レンジで温め直しますからちょっと待っててくださいね」

「やったー、梨央ちゃんやっさしー」


西田さんの満面な笑みに私もニコリと笑って返す。

コウさんは相変わらず鬱陶しそうにそんな私達のやり取りをみてたけど、私に「あんまり西田を甘やかすなよ」とだけ言って、ため息混じりにトイレに言ってしまった。


「あ、そうそう、そう言えばこれを妹さんから預かってきましたよ」

「えっ」

「お姉ちゃんにプレゼントだそうです」


キッチンで準備をしていると、西田さんが何かを持って側によってきた。

それは紙切れなような物で、私の手に「はい」と手渡してくれた。

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