だいすきの(仮)
「緊張する。どうしよう」

「大丈夫。大輝くんいるんだし」


お母さんと二人で高校までの道のりを歩く。
私がこの高校を選んだ理由は、なんといっても近いから。


最後の最後に志望校を変更して
本当によかったと思う。



高校に近づくにつれて

どんどん緊張が高まっていく。


「でも同じクラスにはなれないよー」

「すぐに友達できるよ」



お母さんの励ましの言葉もぜんぜん効き目がなさそう。
< 5 / 17 >

この作品をシェア

pagetop