飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~


昼休み。



少し暑かったので窓を開けると



「せんぱ~い!!」



壱がグラウンドから手を振ってきた。



私もつられて振り返しそうになったが慌てて手を引っ込めた。



あの日からずっと壱にペースを握られている気がする。

< 7 / 103 >

この作品をシェア

pagetop