君の背中を見つめる恋
第3章

1.揺れる心

「あたしちょっと行ってくるね」

「え、どこに…?」

「すぐ戻るから」



ある日の昼休み。


香乃がお弁当を食べると
席を立って、

教室から出て行った。


その香乃の後ろ姿を見て
夕里がため息。


この2週間ほど、

香乃は毎日昼休みになると
どこかへ行ってしまう。


「………」


残された夕里が

チラッと中山を見た。


あの2人が最近
話してる所も見てなくて。

モヤモヤする。


2人の間に何があったのか…


そして香乃は
どこへ行ってるのか…
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