君の背中を見つめる恋

1.目的

「はぁ!?告られた!?」

「しーっ!!夕里、声大きいよ」

「…あ、ごめん」



放課後の
掃除の時間。


香乃がほうきを
握り締めながら、

モジモジと昨日のことを
夕里に報告。



「…阿部って、そんな積極的な奴だったの?」

「びっくりだよね…」



あたしだって
未だに信じられない。

でも好きって言われたし…


香乃の顔が
カァ…と赤くなる。

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