君の背中を見つめる恋
阿部くんに
教えてもらった方へ走ると

チラホラと同じクラスの
男子が見えてきて。


あたしの足が止まった。

周りをクルリと見渡す。


中山くん、どこ……?

…あ、居た!!


「中山くん!」

「…え、仁科?」

「良かったぁ。見つかった」

「どした?今度は薪拾いに来たの?」


笑いながら話す中山くんに、
胸がきゅっとする。


あたしは中山くんの笑顔に


────弱い。


「えっと…、さっきありがとう」

「さっき?」

「ダンボール運んでくれたでしょ?」

「ああ、あれか。大したことじゃないしいいよ。…てか、それ言いにきたの?」

「………」

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