森に抱かれて

「…そっか」

美咲はニヤっと佐藤を見る。

「何?」

「ポチを他のじいさんに取られないようにしなさいよ」

「は?」

「は?じゃないわよ。しっかりしなさいよっ」

美咲は謙太郎のお尻をバシッと叩く。

「イテッ!」

「じゃ、私、売り上げ貰って帰るね」

「おう、またな」

美咲は裏口から戻って行く。

中では智子がテーブルを拭いている。

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