森に抱かれて

コーヒーの様子を見にカウンターに戻ると、表のドアが開き、中里らがワイワイと入って来る。

「お疲れ様でした〜。どうぞおかけください」

智子に促され、8人は、4人、4人に分かれ、グラスがセッティングしてあるテーブルに付く。

コーヒーが沸いたのを確認して、智子は皆のテーブルを回り、カップにコーヒーを注いで歩く。

「ここは、終わった後に頂けるこのコーヒーがいいのよね」

中里が智子にニッコリ笑いかける。

< 350 / 494 >

この作品をシェア

pagetop