あの丘の上で【上】


腕からの血は気にはならない。


もう1度飛び上がってあの男の目の前まで行った。


血が足りないのか、一瞬ふらついたその隙に、あいつが空いている左腕で傷口を抉ってきた。


「いっ…」


「やはり痛いか」


そう言って笑う。

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